いつきはいつも思いつき

だいたいは 口から出まかせ ひとりごと

心に宿せ百獣の王

めちゃめちゃ今日寒い。寒すぎる。なんだこれは。

 

なんか聞くところによるとウン十年ぶりの大寒波が来てるらしいじゃないですか。そりゃ寒いわけだよ。

 

出不精な僕は引きこもりに拍車がかかっているところです。。。

 

 

 

そういえば僕運動部に入ってたんですけどこの前引退したんですよ。

 

そこで気になるのは引退したあとのダイエット問題。今まで運動部であることを免罪符に好きなものを好きなだけ食ってた人間が運動しなくなったら太るのは必至。出不精だとか言ってる場合じゃないわけです。

 

アブラモノを控えたり食べる量を少なくしたり、いろいろ方法はありますけどやっぱり大切なことは運動することですよね。

 

僕も運動部の端くれだったのでそこら辺は心得ています。こないだも心を鬼にして、というか、心を武井壮にして!真夜中に自分を高めるためにランニングに繰り出したのです。

 

 

 

 

僕の家の近所には公園があるんです。1周700m強ってところかしら。そこそこ広くて走るのに適した公園だもんで、いつもそこで走ってるんです。

 

まあそういう公園なので他にランニングしている人がいることも少なくなく、その日もすでに何人か走っていました。

 

で、コレ、ランニングする人にはあるあるだと思うんですけど、同じコース走ってる人との「追い抜くか追い抜かれるか」問題が発生するんですよ。

 

わかる人にはわかると思いますが、知らない人を追い抜くのも追い抜かれるのも、何なら追い抜かないのも、なんか気まずいんですよね。申し訳ないというか。気持ち悪いんです。理想はお互いの姿が見えない状態で気持ちよく走りたい。

 

僕は持久走とか苦手なタイプなのでたいがい追い抜かされる側なんですけど、僕もそれに慣れちゃってるので「はえー」って思いながら追い抜く人の背中を見送ることが多いんです。

 

 

 

 

 

しかしこの日は違った。なんせ今日は心に武井壮が棲んでいますから、「なんだあいつほそっちょろいくせに!ガッとしてビターンしたい!」こう思うわけです。武井壮さんのことよく知らないのに心に宿すもんじゃねぇな。

 

とにかく!この日はいつもと違い負けん気がふつふつと湧き上がってきたもんで、ちょっとペースを上げてみたんですよ。追い抜けないにしても、引き離されない程度に。

 

今にして思えば、前を走っていた彼は後ろに武井壮が走っている状況に「いつ遠くから石をブン投げられるかわかったもんじゃない」って内心ビクビクしてたのかもしれませんけど、実は武井壮を宿した僕なのですぐにキツくなってきました。百獣の王もびっくりの持久力。悔しながら完敗です。追走も長くは続かず徐々に引き離されていきました。

 

 

 

 

 

とはいえ何の成果も得られなかったわけではなくて、前を走る彼を見ていて気づいたことがあったんです。それは何かというと、彼の特徴的な走り方です。

 

彼の走り方は僕とは大きく異なっており、重心が低いというか、目線の高さが変わらないんですよ。足も滑るように前に出ていて音も静か。たとえるなら忍者のようでした。

 

それと比べると僕の走り方は足がバタバタしていて姿勢も上下していることに気づきました。彼が忍者なら僕はゴロン族の走り。姿勢が上下するということは上向きに力が働いてるということで、走りたい前方向にうまく力が伝わってないということは何となく文系の僕にもわかります。

 

もちろん短距離のスピード走ならまた話も違うのでしょうが、とりあえず持久走においては非効率な走りをしていたようでした。心に武井壮を宿したおかげでそのことに気づいた僕は早速彼の走り方を真似てみることにしました。

 

するとどうでしょう、スピードをグングンあげてもすごく楽なんです。感動するほど走るのが楽しい。これには驚きましたね。もう10年以上運動部やってきて飽きるほど走らされたりしましたけど、ひょんなことからグンと上達することもあるんだなって。先入観にとらわれずなにをすれば上達できるかを考え続けなきゃいけないなって彼と武井壮に学ばせてもらいました。。できれば引退する前に知りたかったですけど。

 

そんなこんなでたのしくなってそのあとも走ってたら例の彼にもう一回抜かされたのでいやどんだけ早いねんって若干引くと同時に我に返ったのでそのへんにして帰ることにしました。

 

いつもならクールダウンを兼ねてペースを落としながら帰るんですけど家までの道のりもそのままのペースで走って帰りました。

 

 

 

 

やっぱり楽だなーたのしいなーって思いながら歩行者をグングン抜かしてたら一人で歩く女性がバッ!!と僕のほうを振り返ってものすごい形相で僕のほうを見てました。

 

そこで気づいたんですけど、忍者みたいな走り方で音もなく猛スピードで迫ってくる百獣の王って女性から見たらめっちゃ怖いですよね、、、

 

 

 

 

 

皆さんはくれぐれも怪しまれるような走り方で街を走らないようにしようね!そして夜道は背後に気を付けながら歩こうね!

 

 

 

 

あとくれぐれも武井壮さんに言いつけるのだけは勘弁してください。