いつきはいつも思いつき

だいたいは 口から出まかせ ひとりごと

見せつけろヤマトダマシイ

 

 

随分ご無沙汰である。ここのところ大学を卒業したり会社に入ったり遊んだりだらだらしたりで忙しくしていました。ご容赦願いたい。

 

新社会人としての生活はというと慣れない土地で満員電車でおっさんに押されながらなんとか出社したり、誕生日に列車が遅延したせいで入社早々遅刻したり。おかげで「今日誕生日なんですピラピラピ~!!」なんて口が裂けても言えなかったので祝われたりない。これを読んだあなたは絶対にお祝いコメントを残すこと。あとでアクセス数とコメントの数一致してなかったら地獄の底までおいかけまわしちゃうんだからねっ!

 

 

話がそれた。。まあそんな感じで何とか生きています。土曜日ってこんなにうれしいものだったんだね(注:この下らない文章を書いているときにはまさか日曜まで持ち越すなんて思ってもいない)

 

 

さて、パソコンの練習がてらこうしてブログを書き始めたわけなのだが、何も誕生日の話がしたかったわけではない。

 

 

大学4年生になってはじめて海外に行ったのだ。僕史上最大の興奮が詰まったイベントを記事に書かずして何が書けようか。

今日は僕がフィリピンに行った時の話をさせてもらいたい。

 

 

 

さて、時は3月、卒業旅行のシーズン。大学4年の春休みといったら卒業旅行。バナナといったら黄色である。僕も多分に漏れず旅行に行くことになった。行き先はフィリピン。常夏の楽園。マンゴーとバナナのパラダイスである。下ネタじゃないよ

 

柄にもなくバイトふやしちゃったりなんかして、お金を貯めた僕は舞い上がっていた。東の果ての小さな島国を出たことのない自分が、海を越え、広い世界を見ることができるのだ。。。舞い上がらないはずもなく、行き先もまた東の果ての小さな島国であることに気づいてすらいない。

 

 

近くの空港に集合し、諸々の搭乗手続きを済ませた僕らは、飛行機に乗り中国に向かった。そこでフィリピン行きの飛行機に乗り換えるためだ。

 

飛行機に乗ること2時間強。途中出てきた日本食なのか何なのかよくわからない、決しておいしくない機内食ですら、初めて食べる「機内食」だ。バクバク食べる。興奮はとどまることを知らない。リオのカーニバルもビックリの脳内浮かれポンチここにあり。

 

そんなこんなで中国に到着。飛行機から降り初めて踏む大地。「あぁ、ここが大陸か」わかってるのかわかってないのかよくわからない感想を抱く。

 

外国につくと入国審査というものがる。パスポートを出して職員とお話するあれだ。英語の教科書でEmiがやってたあれだ!NewHORIZON!!なんてこんなことにすらテンションが上がってしまう。

 

入国審査の窓口では空港スタッフの眼鏡のねーちゃんが座っている。僕の番が来てねーちゃんのもとへ歩く。なにやらカメラがあり「これで顔とかとるんかぁ」と思ってそれに微笑みかける。小学生みたいなことをしていたら、ねーちゃんがあきれた声で「パァスポウト」と言ってきた。うっかり。浮かれて出し忘れていた。慌ててパスポートを見せる。

 

するとねーちゃん、「ハァ~」と大きなため息。むしろ俺に聞かせようとして声に出したよね?って感じ。「日本人はこんなこともできんのか」みたいな顔をしてやがる。手をヒラッとさせて「はよいけ」のジェスチャー。むかつくぅ!

 

さらに追い打ちをかけてきたのは手荷物検査。乗り換えの際にも手荷物検査が行われるのだが、うっかりリュックに入れてた水を取り出し忘れ、ここでもいろいろ捲し立てられた挙句呆れ顔で対応された。だって忘れてたんだもん仕方ないじゃん~

 

こちらに落ち度があるものの、そんなあからさまな態度とるぅ??外国こわー。。と思った。文化の違いでしょうな。ここは日本じゃないんだなと。職員が優しいと思ったら大間違いだと、ゆるみかけた気を引き締めたわけ。

 

そんなことがあってやや興ざめしながら乗り換えの飛行機の時間まで空港で待つことに。4時間ほど空港ですごす時間があったのだが、途中買い物に行った同期の二人がなにやら神妙な面持ちで帰ってきた。

 

 

彼らが話すことには、

 

買い物をしていると現地の見知らぬ空港職員に「あそこでたばこ買ってきて~」と言われ、不審に思った同期は「なんで?それは中国では普通なの?」と英語で質問しかえしたらしい。

 

それを聞いた職員は「ソーリー」と言ってその場を去り、また別の観光客に同じように声をかけたそうだ。

 

今度はその観光客 が言われたままタバコを買ってくると、それを受け取り立ち去ったらしい。

 

え、パシリやん。

 

 

 

考察するに、空港内は免税だから観光客に買わせたのではないか、ということらしい。自分たちが買うより安いから、見ず知らずの観光客に買わせる、、、中国のネガキャンをしようという気はないが、あまりにも日本の常識が通用しなさすぎる。

 

ここまで来るともはや気が引き締まるどころか疑心暗鬼状態だ。俺たちはなめられている。一緒にいる同期だけが信頼できる。他は誰も信じられない。すべてを疑え。ライアーゲーム日本人の誇りを見せつけてやれ!

 

お気づきの通り実際はそこまでひどくはないのだが、そのときの僕はそんな気持ちだったのである。

 

 

 

さて、そんなことがありながらも無事飛行機に乗ることはでき、フィリピンに到着した。

 

 

 

フィリピンについてからは飲んで食って泳いで遊んでタクシーの運ちゃんと仲良くなっていろんなことがあってめちゃめちゃ楽しかったのだが、

もうここまでの話書くのに疲れちゃったので、割愛させていただく。

その話がしたかったんじゃないんかい。

 

 

 

 

 

で、

 

帰りの空港。楽しい時間はあっという間だ。ブログにすると2~3行くらいの長さに感じる。いよいよフィリピンを離れるとき。

 

記憶財産(プレシャスメモリーズ)で胸がいっぱいでもここでよみがえるのは苦い記憶。手荷物検査が待っている。

 

誰かが言った、人間は考える葦であると。人は学ぶ。ここでビシッとパスして中国での恥はもう掻かない。

 

 

リュックの中身を確認。飲料水は全部処理してある。財布にケータイ、ポケットの中身を取り出し、念のためベルトも外した。準備は万全。満を持して金属探知機のゲートをくぐる。

見せてやるぜ、大和魂ってやつをよぉ!

 

 

 

ビーッ!!!

 

 

反応するゲート。すぐさま僕のことを調べ始める職員。動揺を隠しきれない僕。馬鹿な。何も持っていないはず!ありえない!

 

まさか。。。誰かに仕組まれた!?こ、これは何かの陰謀だ!!何ならここで全裸になってもいい!!俺を信じてくれェ,,,

 

そんな思いとは裏腹に、職員の持つハンディタイプの探知機が僕のジーンズの右ポケットに反応する。「それ出して?」のジェスチャーをする職員。「馬鹿な。。。」右ポケットに手を突っ込む。ある。何か。

 

確かにあったそれは、、、

 

 

 

 

 

ガムを取り出した後の、銀紙。

 

 

職員はまたあきれ顔。

 

僕はというとホッとしちゃって職員に一言

 

 

 

「Oh~, I'm sorry~.」

 

 

 

いや、思いっきり外国にかぶれてるやないかーい!あーいとぅいまてーん!!

おわり!!!!!!!