ところで前回のキンタマの話の続きなんですけど、キンタマ袋縮みすぎてキンタマが消失することありません?
え、キンタマの話はもういいんですか。。。そうですか。。。残念です。
↓前回のキンタマ
そんなわけでキンタマも縮む寒さになってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
僕はというと極度の暑がりなので2日前までは半そでTシャツで寝てたくらいなんですが、さすがに東京も昨日から冷え込んできまして、あったかいものを口にしたくなる季節になってきたなぁという感じです。
で、あったかい料理といえばやっぱり鍋じゃないですか。スーパーに行ったらありとあらゆる味の鍋スープの素が売ってます。逆に夏とか春に鍋食べたくなってもキムチ鍋の素すらなかったりしますね。あれ何。夏はキムチ鍋食べちゃダメなの。食べたいときだってあるやい。
話がそれました。とにかく大根白菜も安くなって鍋が食べたくなるこの季節。そんな中でも今日は「おでん」についてのお話です。
結論から言いますけど、おでんという食べ物は矛盾をはらんだお騒がせ野郎なんですよ。私は言いたい。おでんよ、もう少しどうにかならんのか。
あらかじめ言っときますが、僕はおでんが大好きです。とってもおいしい。味が染みた大根も味の染みた完熟おでん卵もあのおつゆも、おでんという料理の持つあたたかなイメージもとても好き。
だからこそ、キムチ鍋でも寄せ鍋でもなく、ほかならぬ「おでんが食べたい」という日があるわけです。子供のころも「今日はおでんだよ」と母が言えば「やったー」とガッツポーズしたものです。おでんの日は気合いが入るのです。
今では母ではなく僕がおでんを作るわけですが、今日はおでんにするぞ、という日はやっぱり気合が入ります。
朝からお鍋に水を張って昆布を入れとくわけです。
そうしてしばらくしたら火にかけて沸騰する前に昆布を取り出して、その出汁にさらに鰹節を投入したりしちゃって丁寧に出汁をとるんです。気合が入ってますからね。
そうして出汁をとりながら、大根を輪切りに、こんにゃくは三角に切って、隠し包丁なんかいっちょ前に入れちゃったりします。
「染みやすくなーれ染みやすくなーれ」と丁寧に食材の準備もするわけです。出汁をとった昆布は細く切って自家製結び昆布にしちゃったりします。いっちょ前に。
食材が切れたらさっき取った出汁にぶち込んで、昼には「火を入れ終わってる」状態になるわけですよ。
で、まだ「具材に火が通っただけ」ですから、味が染みこむようにその後も何度か沸かして冷まして沸かして冷ましてみたいなことを繰り返します。
卵なんか、意味あるかわからないけど殻をむいた後ジップロックに出汁と一緒に付け込んだりしちゃってるんです。
これでもかってくらい味が染みるための努力をするわけです。
で、晩御飯の時間です。
こっからが本題です。
いざ気合と愛情を込めたおでん、大根にかじりつくじゃないですか。
染みてないんですよ。
WHHHHHHYYYYYYYYY JAPANEEEEEEEEEESE PEOPLEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!オカシイダロ!!!!!!
厚切り先生もお怒り!!厚切りなのは大根ダケニシロ!
し、染みてないんですよ。
あ~んなに丹精込めてじっくりじっくり作ったのに。。。。
一日くらいじゃ全然染みてないわけっ!!こっちはおでんの口になってるのに!!!!
丁寧にとった出汁も申し訳なさそうにしてますよ。こっちが残念だよ。
あなた今思いましたね、「そんなに言うなら前日から仕込んでおけばいいじゃない」、あなた言いましたね。
私はあなたに言います、
「こんバカチンがァ」(武田鉄矢)
さっきも言いましたけど「今日はおでんにするぞ」と思っておでんを作ってるわけ。「今日」食べたいんです。だからその日に食べたくて朝から仕込むわけ。作った日にそのまま食べたいっていう話でしょうが!
長くなっちゃいましたけど、僕の言いたいことは「おでんが食べたくなったらその日のうちに、しみっしみのおでんが食べたいにきまってるのに、その日のうちに具がしみっしみになることはない」というジレンマを抱えた食べ物なのです。おでんというものは人泣かせです。
ですからね、おでんの皆さん(誰)、もうすこし何とかなりませんか。なんか注射とかで一つ一つの具材に出汁ドーピングとかしたらいいですか。そんなのできるかわかりませんけど。
あと、「味の染みた完熟おでん卵」なんつーものはこの世に存在しねェなア!!!!!!!!
(CVカミナリたくみ)
あるのは「口に含んだ出汁と一緒に食べる、ただおでんに入っているだけの完熟ゆで卵」のみ。おでんのつゆは卵に染みこませるには薄味すぎるのです。。。。。我々は皆幻想を抱いているにすぎないのです。。。。
我々はこのジレンマと空想を抱えながら、なおおでんの持つ魔性の魅力に憑りつかれ、一生、おでんを食べたいけれどその日にはおいしいおでんを食べることはできないという運命にあるのです。。。
嗚呼、皆さん、残酷な真実を突き付けてしまいました。哀れな僕をお許しください。
皆さんの悲哀に冷め切った心。心中お察しします。エレジー。
そんな日にはおでんと日本酒で乾杯しましょう。おでんを用意するのは面倒だって?そんな人にはコンビニがオススメ。食べたいときに手軽に買えるのに味が染みててうんまいのよ。